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しおみ耳鼻咽喉科クリニック
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子供が中耳炎を何度も繰り返し、その都度鼓膜切開を受けています。後で難聴にならないか心配です。

耳鼻科では抗生物質を良く出されますが、小児科ではあまり抗生物質を飲まないように言われます。どちらが正しいのでしょうか?

5歳の子供が滲出性中耳炎で、近くの耳鼻科に半年近く通っていますがまだ治りません。何か良い治療法はありませんか?

40才女性です。子供の頃から右耳が難聴気味でしたが、最近悪化したので近くの耳鼻科に行くと、真珠腫性中耳炎で手術が必要と言われました。手術以外に治療法はないのでしょうか?

数年前から耳だれが出るようになりました。近くの耳鼻科に行くと、慢性中耳炎で鼓膜に穴が空いており、手術をした方が良いと言われました。セカンドオピニオンを求めてよその耳鼻科に行くと、そこまでの必要はないと言われます。どちらが正しいのでしょうか?

花粉症が数年前から出ました。くしゃみ・鼻水だけでなく、鼻づまりがひどく、市販の薬では効きません。何か良い方法はありませんか?

子供の頃から蓄膿症で手術を勧められています。本当に手術を受けなければならないのでしょうか?

5才の子供の扁桃腺が大きく、近くの耳鼻科で取った方が良いと言われています。本当に取った方が良いのでしょうか?

最近声が出にくく、何軒か耳鼻科に行って見てもらいましたが、声帯やのどには異常がないと言われます。でも、やはりしゃべりにくく気にしています。どこが悪いのでしょうか?

最近めまいが良く起こり、一度起こると数日すっきりしません。脳が大丈夫か心配なのですが。
 



Q 子供が中耳炎を何度も繰り返し、その都度鼓膜切開を受けています。後で難聴にならないか心配です。
A 鼓膜切開自体で難聴になるという心配はまずないと思います。むしろ、膿がたまっているのに切開をせずに飲み薬だけに頼っていると、場合によっては不完全な治癒となり鼓膜の奥に浸出液がたまる滲出性中耳炎に移行することがあります。この状態になると軽い難聴を生じます。この時点で鼓膜を切開し、浸出液を出せば難聴は治りますので、永久的に難聴が残る心配はまずありませんが、急性期にタイミングよく鼓膜切開をしておいた方が治癒までの期間が短かくなるだろうと思われます。全例で鼓膜切開が必要というわけではありませんが、抗生物質で治りにくい、膿がたまっている、中耳炎が原因と思われる高い熱があるなどの場合は、適切な時期に鼓膜を切って、膿を出した方が良いでしょう。
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Q 耳鼻科では抗生物質を良く出されますが、小児科ではあまり抗生物質を飲まないように言われます。どちらが正しいのでしょうか?
A どちらも正しいと思います。小児科には、ウイルスが原因の風邪のお子さんがたくさんみえられます。ウイルスには、抗生物質は効きません。細菌感染を予防する目的で、抗生物質が処方される事もありますが、抗生物質が効きにくい菌(耐性菌)が出現する可能性があり、小児科の先生はそれに配慮されているのです。耳鼻科に来られる、中耳炎や副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)の患者さんは、主に細菌感染が原因です。従って、抗生物質を処方しなければ治りにくいと思われます。急性中耳炎は、抗生物質をのまなくても、痛みなどの症状さえ抑えておれば7割程度は自然に治りますが、中には難治性の慢性中耳炎となり、難聴を残すものもあります。治りやすいかどうかがあらかじめわかれば、治りにくい人にだけ抗生物質を出せますが、残念ながら予測はできません。中耳炎に対する抗生物質使用のガイドラインができていますので、それに沿って適切な抗生物質を使用していれば、問題はないと考えています。
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Q 5歳の子供が滲出性中耳炎で、近くの耳鼻科に半年近く通っていますがまだ治りません。何か良い治療法はありませんか?
A 滲出性中耳炎は、鼻と耳とつないでいる換気用の管(耳管)の働きが悪いと起こったり、治りにくかったりします。小さいお子さんの場合、耳管の形・働きが大人とちがい未成熟で、さらに鼻も悪いことが多く、耳管の鼻側に鼻水がへばりついていて、空気がうまく耳の方に入らなかったりするので、なかなか治りにくいのです。通常は、飲み薬と、鼻が悪ければお鼻の掃除や吸入の治療をしますが、3ヶ月以上治らなければ、鼓膜を切ってたまっている液を出すことを考えます。1回の切開で治る事も多いのですが、数回切っても治らない場合が有り、この時は鼓膜に換気用の小さなチューブを入れます。チューブが入っている間は、鼓膜の奥に浸出液はたまりません。また、チューブ自体で難聴になるということもありません。長期にわたりチューブを入れておくと、入っていた穴がふさがらずに残り、適当な時期に閉鎖の手術を要する事もありますが、入れずにいると、鼓膜が奥にへこんで、下の壁とくっついてしまう癒着性中耳炎になったりします。癒着性中耳炎になってしまうと、手術をしても聞こえが良くならないなどなかなか成績が思わしくありませんので、これを予防するためも適切な時期を見計らって、チューブを入れるのがよいでしょう。
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Q 40才女性です。子供の頃から右耳が難聴気味でしたが、最近悪化したので近くの耳鼻科に行くと、真珠腫性中耳炎で手術が必要と言われました。手術以外に治療法はないのでしょうか?
A 残念ながら、手術以外に治療法はありません。真珠腫は、本来粘膜で覆われているべき中耳に、体の表面を覆っている上皮が入って起こる病気です。上皮は垢を作ります。耳の奥に上皮がある限りどんどん垢がたまり、周りの骨をとかしながら広がっていきます。これを治すには、手術をして奥に入った上皮を掃除するしかありません。
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Q 数年前から耳だれが出るようになりました。近くの耳鼻科に行くと、慢性中耳炎で鼓膜に穴が空いており、手術をした方が良いと言われました。セカンドオピニオンを求めてよその耳鼻科に行くと、そこまでの必要はないと言われます。どちらが正しいのでしょうか?
A CTを撮ってみないと何ともいえませんが、基本的に鼓膜にあいた穴は閉じた方が良いでしょう。鼓膜にあいた穴からは、簡単に細菌が中耳に入り、炎症を起こします。鼓膜の奥に慢性的な炎症があると、これを掃除しなければ今後も中耳炎を繰り返しやすく、中耳炎から内耳炎に波及する可能性があり、聞こえの神経やめまいの神経に永久的な障害を残します。神経は、一旦障害を受けると、元に戻す方法はありませんので、予防することが大切でしょう。病気が軽ければ、耳の穴から簡単に穴を閉じることも可能です。
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Q 花粉症が数年前から出ました。くしゃみ・鼻水だけでなく、鼻づまりがひどく、市販の薬では効きません。何か良い方法はありませんか?
A 市販の薬は、抗ヒスタミン薬といって、アレルギー反応が起きた時に出てくるヒスタミンをブロックする薬です。ヒスタミンによる神経の刺激で、くしゃみと鼻水は起こり、ヒスタミンの働きをブロックすればこれらの症状は治まります。しかし、鼻づまりは、また別の機序で起こるものですので、抗ヒスタミン剤では改善しないことが多いのです。病院でお出しする薬には、抗ヒスタミン剤でも鼻づまりに効果を持つものもありますし、鼻づまりにターゲットを絞った薬もあります。また、ステロイドという炎症を抑える働きが強い物質の吸入薬を処方することもあります。しかし、ひどい花粉症だと薬だけでは良くならない場合もあり、この時は、腫れた鼻の粘膜をレーザーで焼いたり、鼻内の形を整えて空気の通りをよくする手術が必要になります。
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Q 子供の頃から蓄膿症で手術を勧められています。本当に手術を受けなければならないのでしょうか?
A 最近は、マクロライドという系統の抗生物質を少量・長期間(3ヶ月程度)飲む治療が良く行われ、これでかなりの人がよくなります。しかし、3ヶ月経ってもよくならない場合や、副鼻腔の入り口をふさぐように粘膜が腫れている、あるいは鼻茸がある場合は、飲み薬による治療を続けても、完治はあまり期待できません。この場合は、手術を受けられた方が良いでしょう。昔のように歯ぐきのところを切って行う手術を行っている施設は少なく、鼻の穴から内視鏡下に副鼻腔の入り口を広げる手術をしているところがほとんどです。従来の方法に比べ、手術中も術後も楽になっています。
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Q 5才の子供の扁桃腺が大きく、近くの耳鼻科で取った方が良いと言われています。本当に取った方が良いのでしょうか?
A 扁桃腺が大きいだけでは、手術の適応にはなりません。しかし、大きい扁桃腺のため、夜寝ている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸があったり、年間3〜4回以上も頻回に扁桃腺の炎症を起こすなどはっきりした理由がある場合は、摘出した方が良いでしょう。
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Q 最近声が出にくく、何軒か耳鼻科に行って見てもらいましたが、声帯やのどには異常がないと言われます。でも、やはりしゃべりにくく気にしています。どこが悪いのでしょうか?
A 声帯自体に問題がないように見えても、のどの筋肉に異常な緊張を生じ、無意識のうちにのどを絞るようにして声を出してしまう事があります。発声の指導により改善するものと、手術により改善するものがありますので、ご相談下さい。
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Q 最近めまいが良く起こり、一度起こると数日すっきりしません。脳が大丈夫か心配なのですが。
A めまいの原因は、大きく分けて脳が原因のものと、内耳にある三半規管など体の動き・傾きを感じるセンサーの異常が原因のものがあります。脳に異常がないかを調べるには、MRIを撮るのがよいでしょう。ただ、MRIで異常が認められなくても、機能的に大脳・小脳などからのコントロールが効いていない場合もあり、平衡機能検査など機能検査も受けた方が良いでしょう。当院でも導入している前庭眼反射を調べる検査も有用です。もし、三半規管など耳のセンサーが原因で起こっているのであれば、ほとんどの場合時間が経てば治るはずですが、メニエール病の場合は、発作を繰り返すこともあります。メニエール病の確定診断には、聴力の変遷を見ることが不可欠です。耳鼻科を受診し、聴力検査を受け、しっかり診断を受けられることをおすすめします。
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