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頭部専用とのことですが、一般的なのCTとどこがちがうのでしょうか? |
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一般的なCTに比べ被爆線量が約7分の1であるにも関わらず、16倍の高い解像度を持っています。骨の描出には優れていますが、通常のCTに比べ、筋肉や唾液腺、リンパ節その他の柔らかい組織の解像度には限界があり、頭頸部の腫瘍が疑われる場合は、通常のCTを撮らなければならないという弱点も持ちます。しかし、耳は、耳小骨などとても微細な骨性の構造物からできており、鼻も骨に囲まれていますので、骨に対して高い解像度を持つこのCTは、耳・鼻の病気において正確な診断のための強力な武器となります。 |
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どのような病気の時に検査をするのですか? |
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慢性中耳炎(中耳真珠種を含む)、側頭骨骨折、先天性耳小骨離断、先天性内耳奇形などの正確な診断が必要なとき、副鼻腔炎、副鼻腔嚢胞、上顎骨・鼻骨などの骨折、歯性腫瘍や嚢胞の診断を要するときに行います。歯科でインプラントを受ける患者さんのシミュレーション用術前検査としても非常に有用です。撮影したCTデータは、再生ソフトとともにCD−Rに焼いてお渡しいたしますので、ご自宅にコンピュータをお持ちでしたら、ご覧いただけます。 |
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どんなことがわかる検査でしょうか? |
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内耳には三半規管という頭の回転を感じる器官があります。ここに回転刺激が加わると、その回転と反対の方向に目玉を動かそうとする反射(前庭眼反射)が起こります。この反射のおかげで頭が動いても目は常に同じ方向を向いていることができ、視界が安定するため、視覚に基づいた姿勢の制御が可能となるわけです。本検査装置は、前庭眼反射の起こり方で、内耳と脳の平衡機能を評価するもので、短時間でめまいの正確な原因診断が可能になります。 |
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実際にはどのように検査をするのですか? |
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患者さんには、赤外線カメラを内蔵したゴーグルをかけて回転椅子に座っていただき、頭部をヘッドレストに固定します。その後、椅子をゆっくり左右に約40秒振り、この間の回転刺激に対する前庭眼反射の出方を調べます。次に目標を注視してもらい、同じく左右に椅子を振り、その間の前庭眼反射を再度計測します。これで検査は終わりです。何も見ていない時の反応から内耳の平衡機能を、目標を注視している時としていない時の反応の出方を比較することにより、めまいに関する脳の働きを評価します。 |
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赤外線フレンツェルって何ですか? |
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一般に、めまいを自覚している人の眼球は、特徴的な動きをします。従って、めまいを診察するには、眼球の動きの観察が必要です。この器械は、眼球の動きが出やすい暗所で、赤外線カメラにより眼球の動きを捕らえますので、非常に微妙な眼球の動きも捕らえることができ、より正確なめまい診断を可能とします。 |
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歪(ひずみ)成分耳音響放射って何ですか? |
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内耳で音は電気信号に変換されますが、そこには、入ってきた小さな音を増幅する細胞(外有毛細胞)と増幅された音を電気信号に変える細胞(内有毛細胞)があります。
正常な外有毛細胞に音を投げかけると特定の周波数の音を投げ返してくる性質があり、跳ね返ってきた音を調べることにより、その細胞の働きを客観的に評価する事ができます。また通常の聴力検査で評価しにくい3才以下の小さなお子さんでも、この検査なら聴力の評価が可能です。 |
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聴力検査は耳鼻科で最も重要な検査の一つです。子供さんが小さい場合、お母さんと一緒にいた方が、上手に検査ができることが多いため、親子が一緒に入れる大きな聴力検査室にしました。 |
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