初めまして。院長の塩見洋作です。 この度、平成18年6月より、西宮市薬師町で『しおみ耳鼻咽喉科クリニック』を開業させて頂くことになりました。
京都大学を卒業後、大学病院・大学院では主に難聴・耳鳴り等の臨床・研究に携わりました。卒後10年目以降は、松江市立病院耳鼻咽喉科部長として診療に従事し、また平成14年以降は、神戸地区の中核病院である神戸市立中央市民病院医長として、一般の病院では経験できない珍しくまた難しい症例を数多く経験し、より高度な耳鼻咽喉科臨床の研鑽を積むことができました。大病院で診療するうち、耳鼻咽喉科の場合は、腫瘍を除き、開業医でも大病院と同じ高いレベルの医療を提供できる、むしろ開業医の方が、小回りがきいてよりよい医療を患者さんに提供できるのでは、と考えるようになり、今回の開業に到ったわけです。
神戸市立中央市民病院でも導入しているめまい検査装置や、耳・副鼻腔疾患の診断に有用な頭部用X線CT装置も導入し、中耳炎・めまい・副鼻腔の疾患は、できる限り受診された日のうちに正確に診断し、治療方針を決定する事を目標に診療を行っていきたいと考えています。また、今後も逐次、必要な最先端の医療機器を導入していくつもりです。
迅速な診断、わかりやすい説明、信頼できる病院との連携、患者さまの立場に立ったサービス面での向上など、『自分がかかりたいと思う耳鼻咽喉科』を目標に頑張っていきたいと思います。
昭和63年 京都大学医学部卒業 |
昭和63年 京都大学附属病院耳鼻咽喉科研修医 |
平成元年 福井赤十字病院耳鼻咽喉科医員 |
平成4年 京都大学附属病院耳鼻咽喉科医員 |
平成5年 京都大学大学院(外科系)進学 |
平成9年 京都大学附属病院耳鼻咽喉科助手 |
平成10年 松江市立病院耳鼻咽喉科部長 |
平成14年 神戸市立中央市民病院耳鼻咽喉科医長 |
昭和63年 福井医科大学医学部卒業 |
昭和63年 福井医科大学耳鼻咽喉科研修医 |
昭和63年 福井医科大学耳鼻咽喉科助手 |
平成2年 福井赤十字病院耳鼻咽喉科医員 |
平成4年 大津赤十字病院耳鼻咽喉科医員 |
平成10年 松江市立病院耳鼻咽喉科非常勤医師 |
平成14年 京都大学附属病院耳鼻咽喉科医員 |
平成14年 神戸市立中央市民病院耳鼻咽喉科医長 |
平成16年 大阪赤十字病院医師 |
午前診 AM9:30〜12:00 |
午後診 PM3:00〜5:30 |
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月 | ○ | ○ |
火 | ○ | ◎ |
水 | ○ | ○ |
木 | 休 | 休 |
金 | ○ | ○ |
土 | ○ | 休 |
日 ・ 祝 |
休 | 休 |
◎…火曜日の午後は、手術および検査の枠とさせて頂きます。 |
診療科目 |
耳鼻咽喉科 |
このような症状の方に |
アレルギー性鼻炎中耳炎めまい副鼻腔炎(蓄膿症)難聴 顔面神経麻痺 など |
睡眠時無呼吸症候群について |
睡眠時無呼吸症候群は、高度な専門性を必要とする病気です。 そこで当院は、知識と経験の豊富な下記2施設と密に連携しています。一度ご相談ください。 >>星野耳鼻咽喉科 睡眠呼吸センター >>もりた耳鼻咽喉科・いびきクリニック |
新しい鼓膜形成手術
当院では、コラーゲン製医療用皮膚欠損修復材(テルダーミス)と、傷を治すために必要な多数の物質を含んだ濃厚血小板(多血小板血漿;PRP)を用いた新しい鼓膜形成手術を行い良好な成績を収めています。
(1)まず、局所麻酔液を浸した小さな綿を鼓膜の上に置いて10~15分ほど麻酔します。
(2)次に、針あるいはレーザーを使って鼓膜にあいた穴の縁を少し切り取り、傷を作ります。
(3)最後に、鼓膜の穴より少し大きめに切ったテルダーミスに、患者さんから採血した血液を遠心分離機にかけて分離・濃縮した血小板(PRP)を染みこませ、鼓膜の穴にはめ込みます。手術はこれで終了です。
手術は、通常の診察椅子に座ったままで行い、手術時間は、多血小板血漿の作成時間も含めて約40分です。当然入院は必要ありません。
手術後穴の縁に作った傷から、テルダーミスを包むように鼓膜がのびて穴は塞がるのですが、はめ込んだテルダーミスの乾燥を防ぎ位置を安定させるため、スポンジにはシリコンの薄い膜が付けてあり、これを1~2ヶ月後に取り除けば治療は終了です。その間は、2~3回通院して頂き、傷の様子を見せて頂くだけで、頻回の通院も必要ありません。
術前(矢印で鼓膜穿孔を示す)
術後3ヶ月
(穿孔はきれいに閉鎖されている)
この手術の元になったのが、自分の耳の後ろから皮下組織を使って穴をふさぐ鼓膜形成術(いわゆる湯浅法)という手術ですが、多くは短期入院で行われます。また、耳の後ろを2cmほど切るため、手術後に洗髪などで制限が生じますが、本法では、その様な制限はありません。
平成25年7月13日(土)、第174回日本耳鼻咽喉科学会兵庫県地方会で、神戸の先端医療センターの十名理紗先生により多血小板血漿を用いた鼓膜形成術という発表があり(当院院長も共同演者)、95%(19耳/20耳)の症例で鼓膜穿孔が閉鎖されたと報告されました。これは、入院手術である鼓室形成術とほぼ同じで、湯浅法よりも良い成績です。
良いことばかりの様ですが、湯浅法同様、この手術もどんな鼓膜穿孔に対してでも出来る手術ではありません。まず第一に、耳の穴から鼓膜の穴全体が見える必要があります。その他、鼓膜の奥に広がる空間(中耳腔)にCT上炎症の所見が少なく、中耳腔と鼻をつなぐ換気用の管(耳管)の働きに大きな問題がない事などが望まれます。あまり大きな穴や薄い鼓膜だと、1度の手術で完全に閉じず、何度か同じ手術を繰り返す必要が生じます。
まず、鼓膜に穴があいていると言われている方は、一度当院医師にご相談ください。
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頭部専用X線CT装置
(3D Accuitomo)
ニスタモ21
(平衡機能検査システム)
赤外線フレンツェル
大きな聴力検査室
他、歪(ひずみ)成分耳音響放射測定装置など
静かでプライバシーを保てる診察室
手術用顕微鏡による観察と所見の供覧
内視鏡用CCDカメラの導入
画像ファイリングシステムの導入
天井懸架式モニター
世界最先端のレーザー治療器、
鼓膜切開装置オトラム(OtoLAM)を導入しました。
当院では、炭酸ガスレーザーによる鼓膜切開装置オトラム(OtoLAM)を導入しました。
中等度から高度の急性中耳炎や治りにくい滲出性中耳炎に対して、鼓膜切開手術が行われます。これは、貯まっている膿や滲出液を出す目的で行われるもので、液が抜けた後もしばらく鼓室粘膜のむくみは残りますから、一定期間穴があいていることが望まれます。
一般的に行われる鼓膜切開刀による切開では平均すると4日ほどで穴は閉じてしまいます。何度か切開を繰り返しても病気が治らない場合は、穴が閉じないように切開した穴にシリコン製の小さなチューブをはめ込む手術を行いますが、比較的高額な手術であり、また小さなお子さんの場合、入院した上での全身麻酔手術が必要になります。
OtoLAMは、世界最大の医療用レーザーメーカーであるルミナス社が製造した最先端のレーザー治療機器で、200ミクロンという非常に細いレーザー光をコンピュータ制御で精密に超高速でスキャンすることにより、瞬間的に好きな大きさの穴をあけることが出来ます。出血もほとんどなく、穴が空く瞬間「ぽん」と音がしますが、内耳への影響はなく、余分なレーザーは奥の浸出液や膿汁に吸収されますので、中耳への影響も無視できます。穴の大きさにもよりますが、平均して8日くらい穴があいており、切開刀で切開した場合に比べ長く穴があいているお陰で、中耳炎の治療期間と抗生物質の使用期間を短くすることが出来ます。
通常の鼓膜切開とチューブ留置手術の中間に位置する医療であり、抗生剤使用期間の短縮により、耐性菌出現のリスクとチューブ留置手術が必要となるケースを減らす事が出来、患者さんへのメリットはとても大きいと考えます。
2診制
原則として、医師二人で診察します。
電子カルテ
電子カルテは、カルテを出す時間が必要なく、診療後の会計も瞬時に終了します。診察における無駄を省き、待ち時間の軽減を図れます。
当日順番確認システム
診察の進捗状況を、携帯電話やパソコンからご確認頂けます。
空気清浄機の設置
待合室で、他の患者さんから新たな病気をもらいにくくするため、待合室と診療スペースに空気清浄機を一台ずつ設置しました。
ネブライザー装置の余剰ガス対策
薬剤を霧状にして、鼻やのどに直接降りかける治療をする器械であるネブライザー装置の余分なお薬が、他の患者さんに吸入され、アレルギー反応など不愉快な合併症を引き起こさないように、余剰ガスを吸引し排泄する排気設備を設けました。排気・換気にも気を付け新たな病気を予防します。
しおみ耳鼻咽喉科クリニック |
耳鼻咽喉科 |
〒663-8024 兵庫県西宮市薬師町8-15 薬師メディタウン1F |
診療時間 午前診 AM 9:30〜12:00 午後診 PM 3:00 〜 5:30 休 診 日 木曜日・土曜日の午後 日曜日・祝日 |
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クリニック外観 |